2009年11月4日初版。
切込隊長こと山本一郎氏の著書。
日本の産業がいかに不適応を起こしているか、ということを実情をふまえて解説。
製造業、情報産業などがネットの浸透化のなかで、どのような手を打ち、どのような結果になったのか。そういった業界に詳しくない私としては数字を見ているだけでも面白かった。
印象的だったのは、あとがきの「不確定な世界を生きるために」での隊長、じゃなくて山本氏の語り口だ。
普段のブログではあまり見られない「哲学」に満ちた文章であった。これを読むためだけでも1000円なら払う価値があると思う。もちろん個人的には、ということだが。
p189より
「不確定で先の見えない状況であるからこそ、目的を定めて行動することの必要性を認識し、混沌とした情勢を認識することが理性ある社会人として必要なことではないだろうか。」
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
本・雑誌
- 感想投稿日 : 2018年10月9日
- 読了日 : 2009年10月23日
- 本棚登録日 : 2018年10月9日
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