水道の思想: 都市と水の文化誌 (中公新書 1297)

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  • 中央公論新社 (1996年4月1日発売)
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日本と西欧において、水道水がどのように供給されてきたのか、というのが主なテーマです。
体内に直接入る飲料水だけに、日本と西欧とでの水に対する感覚の違いが配水方式や浄化方式の違いにも繋がっているとのこと。

近年気候変動問題などで、先進国でも飲料水の確保は安泰とはいえなくなってきましたが、そのなかで受け入れられるアイデアと拒絶されるものの違いには、著者のいう「水道の思想」が関わってくるのでしょう。
現在では当時はなかった浄化方式などもありますが、水道設備の劣化が近づくなどの現況を考えても、学べることは多いと感じました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2012年4月2日
読了日 : 2012年4月2日
本棚登録日 : 2012年1月3日

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