それをお金で買いますか――市場主義の限界

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本棚登録 : 1883
レビュー : 232
制作 : 鬼澤 忍 
raulreaderさん 社会学   読み終わった 

いまやあらゆる場に進出してきている市場の限界について、マイケル・サンデル教授が書いた一冊です。自分の考え方に期せずして市場原理主義的なところが少なくないことに気付かされました。

あらゆるものに金銭的価値を与え、市場で取引されるようになってきた現代に、何がその潮流に抵抗し、何が原因でその「市場原理主義」がうまくいかなくなっているのかを実に鮮やかに説明してくれていると思います。
個人的に民営化というテーマでいろいろ調べているタイミングだったので、かなり参考になりました。

市場で取引されるべきもの、そうでないものの区別、あるいは広告の入り込む場所に制限を設けるべきか否か、ボランティア事業にお金を出すことで効用が減少した事例など、非常に興味深いです。
一見当たり前に思える事例から深く考え込まされる事例までの展開は見事ですし、「これから~」でサンデル教授の著作に興味を持たれた方なら、期待は裏切られないと思います。今回はよりダイレクトに経済と道徳の関わりという問題を取り扱っているので、身近にも感じられます。
今日本でも市場原理主義の動きは衰えていないようなので…ぜひ多くの方に読んでいただきたい一冊です

レビュー投稿日
2012年7月1日
読了日
2012年7月1日
本棚登録日
2012年6月29日
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