いつもの朝に 下 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2009年3月19日発売)
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本棚登録 : 1297
感想 : 116
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女性作家に多い気がするけど、名前に凝って中身が追いついてこないとか、凝りすぎた名前のせいで小説の世界になかなか入っていくことができないということがあると思う。この小説もそういう感じ。実際には名前も伏線として、重要な役割を担っているー寧ろ著者はそれを意図していたのだと思うのだけど、少し独りよがりな感もある。

ただし下巻に入る頃には、人物の描き分けによって主人公と話の世界に徐々に引き込まれていったように思う。初めは到底理解できない登場人物の行動も、読み進めるに従い、同意とまではいかなくても、その行動にも一定の理解をできるようになった。

しかし再読はしない種類の小説。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2010年7月5日
読了日 : 2010年7月5日
本棚登録日 : 2010年5月15日

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