ことり

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本棚登録 : 1795
レビュー : 295
著者 :
まっきーさん  未設定  読み終わった 

「小鳥の小父さん」と、ポーポー語を話す兄のお話。
最初から最後まで感情移入出来にくかったけど
切なくって、何度か涙がこぼれそうになりました。
ただ切ないだけではなく、心の深部に語りかけるような物語でした。

昔、小学校に同じような小鳥小屋がありました。
それを思い出すだけで、なぜか、もう切なくって
胸の奥に針がささったみたいにチリチリと痛んだ。
その小屋のインコたちは怪我をしても、治療なんか
してもらえなくって、骨折したままあしが変形していて…
人が通るたびに小鳥たちは緊張していて…。
小鳥の小父さんにお世話してもらった小鳥たちは幸せだったろうな…。

その大事に世話して育てていた幼稚園の小鳥小屋が
さびれていって、小鳥がいなくなっていく様が切なくって。

私もうちで小鳥(セキセイインコ)を飼っているけど
本の中でも説明されていたように、小鳥は自分の体調不良を
悟られないように隠すんです。(飼い主にも隠す)
じゃないと、渡り鳥なんて仲間に置き去りにされるから
そういう習性があるんだって。

寒い冬は小鳥専用にヒーターを入れてあげないと風邪引いちゃうし
心配りがないと、小鳥の寿命はどんどん削れていってしまいます。

この本、ポーポー語を話すお兄ちゃんは「小鳥」そのもの。
小鳥の小父さんも、たぶん「小鳥」だったんだと。
小鳥はお世話をしてくれる人がいないと、どんどん弱ってしまうから。
きっとあのメジロもお兄ちゃんだったのかな…と思ったりしました。

二羽できっと自由に大空の元で羽ばたいていることでしょう。

本当にまだ誰も起きない園庭の片隅の鳥小屋
静かな朝、ことりのさえずりしか聞こえない春の朝のイメージ。

レビュー投稿日
2014年1月1日
読了日
2014年1月1日
本棚登録日
2014年1月1日
9
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