人生を考えるのに遅すぎるということはない

  • 講談社 (2014年11月11日発売)
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感想 : 8

人生の大先輩10人(帯には十賢者と紹介されている)の味わい深い言葉の数々が身にしみて、久しぶりに感動するアンソロジーだと思いました。

●安藤忠雄「人生のつくり方」建築家なのでデザインされた建物をググりつつ読破。「光の教会」の美しさに感動しました。自分の頭で、一からデザインをたて、形にすることに夢を感じた。

●三國清三「ホスピタリティが仕事の原点」ハンバーグからすべてが始まる。がむしゃらに突き進む若さと、くじけない粘り。奉仕の気持ち(ホスピタリティー)がとても大切。

●金田一秀穂「よりよく生きるための日本語教室」むっちゃ面白かった~。言葉の大切さ、何気ない会話、くだらない会話でも意味はあまりないけど、コミュニケーションとして人と人とをつなぐ言葉の重要さを知ることが出来ました。

●山極寿一「ゴリラが語る「ヒトとは何か」」これも面白くってゴリラの行動学から学ぶことが多くって、人間社会って…虚しいって感じた。「受け入れる」ということの大切さ。

●C・Wニコル「森づくりは未来づくり」日本の森(特に東北…)は何で針葉樹(しかもスギ!!)が多いのか、これを読んでやんわりとわかった。一度崩れた自然の生態系を復活させるのは、容易ではないことだと知ることが出来た。

●小菅正夫「「いのち」を思いやる」旭山動物園の(元)園長の体験談。人の想像を超えた動物たちの奇跡。「いのち」の大切さを学べました。面白かった。

●瀬戸内寂聴「もっと自由に生きればいい」一つ一つの言葉に感銘を受けました。今度はまじめに寂聴さんの本を読んでみるつもり。「慈悲の心」と「愛」感慨深い。

●吉本隆明「沈黙の力を信じる」いや~…深い。なぜか涙が出てきてじーんとした。反骨・無骨精神にしびれた。

●益川敏英「人生の「基礎力」を鍛える」難しかったけどわかりやすく説明されていて、物理・科学ってロマンチックなことなんだと思ったりしたけど、軍事に利用されたりするので複雑な気分になった。

●日野原重明「善意を伝える」アメリカ映画「ペイ・フォワード」の話に感動しました。「思いやりの心」「奉仕の心」の大切さ。「欲望」から「善意の気持ち」→「奉仕の気持ち」さすが言っていることがまろやかで柔らかい。言葉に癒される。

素敵なアンソロジーを満喫することが出来ました。先輩方々の言葉が奥深い。感動しました。どのお話にも「他人を思いやる気持ち」ということに触れられていて、「思いやり」という言葉自体最近薄いなぁ…と。道徳の授業ってやっぱり大事だよなぁ…と改めて思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 個人的にイチオシ
感想投稿日 : 2014年12月4日
読了日 : 2014年12月4日
本棚登録日 : 2014年11月29日

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