(017)異 (百年文庫)

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本棚登録 : 147
レビュー : 37
まっきーさん 百年文庫   読み終わった 

百年文庫17 図書館のこわい本特集で見かけて借りた。乱歩とポー。しかもポーの作品の訳は乱歩という贅沢な一冊♪

江戸川乱歩 「人でなしの恋」 ☆5
そこはかとなくエロスな雰囲気。…耽美だなぁ。昔、夢中になって色々読んだけど、やっぱり好きだ。内容も文章も美しい。土蔵の中にある夫の秘密。想像は出来るエンディングなのだけど、細かい個所まで書き込まれていて、白黒活劇を見ているかのようでゆらゆらした…所々ぞわっと鳥肌が立った。


ビアス 「人間と蛇」 ☆4
難しいのだけれども「お互いに相手を呑み込んでいまうという蛇」…というか、人間、同業者、ライバル同士の話なのかな…と思いながら読む。「オフィオファガスといのは、仲間の蛇を食う蛇のことさ」=75ページ=
だけど呪いのような幻のような蛇。=偉大とは力であり、力は脅威である=69ページ 蛇と見えない圧力のような描写にハラハラした。どんどん蛇に自分から近づいていく罠。ほんと肝が冷えた。


ポー 「ウィリアム・ウィルスン」(江戸川乱歩・訳) ☆3.5
読んでいて…なぜか太宰治がぼわ~~~っと浮かんできた(笑)堕落してゆく落ちぶれていく自分。さらに、いつでもどこでも追いかけてくる、同姓同名、同じ服装、誕生日、背格好も一緒のウィリアム・ウィルスン。
自分VS自分。幼い頃、テレビかなんかで見て怖かった記憶が…。(アラン・ドロンがウィリアム・ウィルスンを演じたらしい)
=人間というものは大むね年と共に徐々に堕落して行くものである=(81ページ)に、少しホッとしたりして。
話そのものはこわい。自分そっくりの人物が耳元で「ウィリアム・ウィルスン」と囁く。うぁー、考えただけで気が狂いそうになる。というか、かなり病的な内容で暗~いので、少し苦手分野。

それにしてもこの文庫シリーズ。シンプルで贅沢な作りにうっとり。おもしろい。
 

レビュー投稿日
2015年8月22日
読了日
2015年8月22日
本棚登録日
2015年8月22日
3
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『(017)異 (百年文庫)』のレビューへのコメント

すずめさん (2015年9月6日)

まっき~♪さん、こんにちは!
ポプラ社の百年文庫、随所に作り手のこだわりが感じられてすてきですよね。
私も何冊か読んだのですが、この巻とてもおもしろそうです!
ぜひ読んでみます~♪

まっきーさん (2015年9月6日)

すずめさん

こんにちは。
コメントありがとうございます。

百年文庫集めてらっしゃるのですか。素敵ですね~。
100冊そろったら、うっとりしてしまいそうです。

白くてシンプルで目立たないけど、おしゃれな感じが好きです。

「異」は、夏の寒い話特集で紹介されていて、それで手にしました。

乱歩とポーで、贅沢な一冊でした。すずめさんのレビュー楽しみにしております。

また機会がありましたら、百年文庫で会話をしたいですね♪
ありがとうございました~。

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