イン・ザ・プール

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本棚登録 : 4876
レビュー : 1090
著者 :
reader93さん 日本の   読み終わった 

図書館でイン・ザ・プールを見つけたので即借りた。先に空中ブランコを読んだので順番が逆になっちゃったけど。

伊良部先生、最高。「空中ブランコ」とハチャメチャぶりは一緒だけど、この「イン・ザ・プール」のほうがもっと人間味が感じられるような気がする。

携帯依存の高校生の話しがあったけど、本当にこういう子って多いんじゃないかな。多くの友達に囲まれて、予定をいっぱいにすることが安心感に繋がる年齢だしね。友達がいない、と自分からハッキリ言う伊良部先生や看護師のマユミさんからこの高校生も何かを学んで行きます。いい話しだった。

「コンパニオン」の患者はストーカーがいると妄想する自意識過剰な女。「いてもたっても」は自分の留守中に部屋から火事を出してしまうのでは?と不安な強迫神経症の男の話し。これらもやっぱり実際に多そうな話しだ。

「いてもたっても」の患者曰く「伊良部の精神科医も転職だ。人を深刻にさせない天性のキャラクターだから」。本当にそうだ。意識してそうしているのか、無意識なのか。クリスマスイブの夜、携帯依存の男子高校生を病院でのディナーにさりげなく誘うシーンでは伊良部先生の良さがすごく現れていた。

レビュー投稿日
2012年4月22日
読了日
2012年4月22日
本棚登録日
2012年4月20日
3
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『イン・ザ・プール』のレビューへのコメント

christyさん (2012年4月24日)

やっぱりいいですよね~、伊良部先生!!
携帯依存症の話、分かりますよね。群れてないと不安になる年頃ですもんね~。この年代のときに、1人でいることができた友達って、今から考えるとすごかったかも。
私は、軽い強迫神経症があるので「いてもたっても」は、ものすごく真剣に読んでしまいました。それなのに、この作品だけ明確な回復したというendingがなかったので、かなりへこみました(苦笑)。ま、でも伊良部先生みたいに考えればいいかと思いましたが。。。
携帯依存症の男の子をdinnerに誘うシーン。私も大好きでした!!

reader93さん (2012年4月24日)

christyさん、コメントありがとうございます!私も時々「強迫神経症かしら?」と思う行動をします。火の元とか気になると何度も確認しちゃったり。ストレスの多い現代人は皆多かれ少なかれ何かしら問題を抱えているのかもしれませんね。
確かに10代の頃、1匹オオカミでいられた人ってすごいですね。カッコいいよね。
カウンセリングの効用を信じない伊良部先生だけど、先生の言動自体が患者さんにとってはいいセラピーになっているんだろうなぁ。
ディナーに誘うシーン、本当にいいですよね!この本って映画になっているそうですね。今度見てみたいなぁ。

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