- 王朝序曲 (上) 誰か言う「千家花ならぬはなし」と――藤原冬嗣の生涯 (朝日文庫)
- 永井路子
- 朝日新聞出版 / 2024年9月6日発売
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まだ未読なんだけど。この本を手にした経緯・・。トーハクの神護寺展を見に行った後、『阿・吽』を読み返しているうちに、藤原冬嗣が気になりだしてwikiで調べる→取り上げられた作品→永井路子も小説書いてるんだー・・とamazonでチェック→『王朝序曲』本日発売!え?運命を感じて購入(イマココ)
2024年9月9日
- 新装版 京都 ものがたりの道
- 彬子女王
- 毎日新聞出版 / 2024年7月16日発売
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読みやすくてサラッと読めた。
私も昔は京都へ行った時は裏路地を歩くのが好きだったなあと思いながら。
今は人が多すぎてゆっくり歩くのも大変になってしまったのが残念。
2024年8月29日
- 赤と青のガウン オックスフォード留学記 (PHP文庫)
- 彬子女王
- PHP研究所 / 2024年4月3日発売
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日本の小さなプリンセスがイギリスで一人孤軍奮闘する光景が目に浮かぶようだった。それだけでなく、お父様とのやりとりも興味深かったし、警護の人とのエピソードや気持ちを癒そうとあれこれ心を尽くした仕送りをしてくれる侍女さんの話など、きっとお仕えしたいと思わせるお人柄なのだろうなあという感想を持った。
2024年5月30日
- 後宮小説(新潮文庫)
- 酒見賢一
- 新潮社 / 1993年4月25日発売
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アニメ「雲のように風のように」が放送された33年前に読んでいたけれど、酒見賢一先生の訃報を聞いて、実家の本を取り寄せてあらためて再読。
当時、本当にそんな国があったのかと思っていたなあ。
中華ファンタジーノベルということで、十二国記や薬屋のひとりごとなど今の中華ファンタジーの先駆者、という評価だけれど、読み返してもやっぱりファンタジー、ラノベの範疇じゃないよなあという感想。
どちらかというと”史伝”という感じか?いや歴史上の事実には基づいてはいないけど。
ファンタジーノベルというにはあまりに客観的にすぎる。双槐樹にあんな最期を迎えさせたりしないし、なんなら主人公の銀河ですらどこか他人事のようなキャラの動かされ方をしている。
国々の興亡、歴史の波に飲み込まれた男女、ということでは、井上靖の敦煌とかそっちの方に近いのかしらと考えてみたり。なので、あまり"ファンタジー"という部分を強調されるのは作者としても本意では無かったかもしれないなあなどと想像。
柴錬三国志にも近いかななどと思ったのは、単に作品の出だしが似てるからかもしれない。
(柴錬三国志「人間が、空から降ってきたのである・・・・」
後宮小説「腹上死であった、と記載されている・・・・」・・・・似てる!?)
2023年12月24日
- あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。 (スターツ出版文庫)
- 汐見夏衛
- スターツ出版 / 2016年7月28日発売
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作者のあとがきで、出身が、読みながらイメージしていた知覧のあたりと知り、この作品が書かれたことに納得。
ラノベだし・・・と一歩引いて読んでいたけれど、最期の手紙のあたりではさすがに泣いてしまった。
知覧の特攻平和会館には本当に普通の少年たちが家族のために、国のために、と飛び立っていったことが分かる資料が沢山あるので、日本人は一度は行った方がいい。
無駄死にだよ、とか意味がない、とかとても言えない空気がそこにある。
2023年12月6日
- エレガントな毒の吐き方 脳科学と京都人に学ぶ「言いにくいことを賢く伝える」技術
- 中野信子
- 日経BP / 2023年5月3日発売
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壊せない人間関係、でも自分の言いたいことは伝えたい、そんな複雑な現代社会の中でも毒は吐きたい。できればエレガントに!
そんな本かと思っていたけれど、ちょっと内容は思ってたのと違ったかな。
ひたすら京都礼賛。イケズを京都に学びましょう、的な。
いや掴みはそこだけど後半は脳科学的??なところと結びつけてなにやらもっと実践的な・・・と期待したけれど結局そこで終わった。
残念。
江戸っ子であるということをやたらと卑下しているようだけれど、江戸っ子にコンプレックスを感じているのか?
いやでも過去帳たどれるほどの生粋の江戸っ子と繰り返しているあたりにそこはかとなく江戸っ子のプライドが見え隠れしてるけど。江戸っ子がそれなら他の地域の人はどうすれば・・とか思っちゃうけど。
『京都の上手なイケズは、(言われた方が)棺桶に入る時に気づくレベル』
というのはうまいことをいうなと思った。
あと「京都のイケズ」と「火事と喧嘩は江戸の華」との対比を地理的歴史的に考察しているのはなかなか興味深かった。
で結局読み終えての一番の感想は、
「京都人てめんどくさそう」
2023年11月26日
- 教養としての歴史小説
- 今村翔吾
- ダイヤモンド社 / 2023年8月30日発売
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歴史小説、時代小説は好きだけど、小説で歴史を理解するのはどうなのか、と思っていたけど、『史実の見方を提示するのが歴史小説家』とあり、なるほど、と腑に落ちた。
圧倒的な読書量であらゆる歴史小説家を冷静に分析している著者はさすが。
これまで何となくイメージで敬遠していた作家も、この本の紹介で手に取ってみようかと思えたのはまんまと著者の策略にハマったのか?!
2023年12月5日
- 愛するよりも愛されたい 令和言葉・奈良弁で訳した万葉集1
- 佐々木良
- 万葉社 / -
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『くんのかい、こんのかい・・・』これは最高。
これを書くために1冊の本にしたんだろうなーと思うくらい。
まず右ページに今風現代語の超訳。
そして左ページに原文と簡単な解説と読んだ人贈られた人などの人物相関図。
今までの感覚だとまず原文ありきなのでは?と思うのでなんで右に原文が載せてないんだろう?と疑問を感じたのだが、違うのだ。まず超意訳ありきなのだ。
現代人がこんなふうに言っちゃうことと同じようなことを古代人も言ってるよ・・・・という見方。
だから、原文に散りばめられた掛詞や枕詞、隠喩だったりという技法を読み取ってしみじみと思いを馳せるとかいうような従来の読み込み方は不要なのである。
(一部yo!と韻を踏んでるものの扱いはあったけど)
でも万葉集というテーマで沢山の人に本を手に取らせたという功績はやっぱり大きいと思う。
2023年7月23日
口語訳で読みやすい・・・とはいえ、砕けすぎだろ??
河内弁?関西の人間ではないので途中で飽きた。出雲も大和も熊襲も相模もみんな河内弁じゃなくて違う言葉でも良かったのに。てか、"草生える"とか現代スラングでも面白かったかもね。
最後に言いたいのは武内宿禰お疲れ様でした!!
ちょー長生きの大王何代にも仕えてて大変だったよね。
2024年6月5日
- 古代中国の24時間-秦漢時代の衣食住から性愛まで (中公新書 2669)
- 柿沼陽平
- 中央公論新社 / 2021年11月18日発売
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2023年4月21日
- 幸村を討て (単行本)
- 今村翔吾
- 中央公論新社 / 2022年3月22日発売
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こんなに読み進むのをもったいなく感じる本に出会ったのはすごく久々なことだ。
2022年5月23日
- 東京藝大 仏さま研究室 (集英社文庫)
- 樹原アンミツ
- 集英社 / 2020年10月21日発売
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東京藝術大学大学院美術研究科文化財保存学専攻保存修復彫刻研究室
別名「仏さま研究室」
その修士課程2年生の4人の修了製作である模刻のエピソードを中心に、仏さま研究室というものが、また仏像の保存修復とはどのように行われるものなのか、そもそもの修復の対象である仏像とは、それを信仰する人にとってどんな意味合いを持つものなのか、が描かれている。
仏像製作の歴史、南都仏師の誕生までのいきさつとか、おタクともいうべき熱い人たちの会話形式で説明されるため、なるほどーと、理解しやすい。
アイリの章、ちょっとスピリチュアル的な展開はどうか・・と思ったが、古より、仏像製作に携わった仏師たちがどのような思いで仏像を造り続けていたのかに思いをはせることが、保存修復だけでなく一般である私たちが仏像を鑑賞する際にも大事なことなのでは・・と思わせた。
あとシゲの章のカヤノキのエピソード、これはちょっと泣いた。
2022年1月20日
切ない。
救いがあるようで、ないようで、希望があるようで、ないような、どれもそんなお話。
『アルジャーノンに花束を』を思い起こさせるような『花うた』が一番心を締め付けたかな。
高い場所から街を見下ろしたら、たくさんの家の屋根が見える、その屋根の下では色んな人たちが色んな人生を生きている、物語に出てくるこんな人たちもいるのかもしれない、そんなふうに思わせる作品だった。
2022年1月24日
なんとなくわかってるつもりで、でも曖昧な、古代エジプトの歴史を、エジプトの地に人類が登場してから、プトレマイオス王朝が倒れてエジプト王朝が終焉を迎えるまでを通して書かれた歴史書。
エジプト学は日々新しい発見があるが、2021年の時点での最新の情報が詰め込まれている。文化史や宗教史についての記述はほぼなく、あくまでも『通史』であり、これをベースに文化・思想・宗教を理解すると、より理解がすすむのでないか。
巻末にカテゴリー別の文献紹介(一言紹介付き)やネットを利用した情報収集の紹介があるのもよい。
2022年1月30日
- おうちのありか ~イエスかノーか半分か (3)~ (ディアプラス文庫)
- 一穂ミチ
- 新書館 / 2016年6月30日発売
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2021年6月29日
- 世界のまんなか~イエスかノーか半分か 2~ (ディアプラス文庫)
- 一穂ミチ
- 新書館 / 2015年6月10日発売
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2021年6月29日
- イエスかノーか半分か (ディアプラス文庫)
- 一穂ミチ
- 新書館 / 2014年11月8日発売
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2021年6月29日