水妖記 (角川ホラー文庫 4-1)

  • KADOKAWA (1993年4月1日発売)
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本棚登録 : 55
感想 : 5
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短編ホラー。まごうことなくエログロ。
 内容・雰囲気は「読んだことはないけど、カストリ誌の雰囲気とかってこんな感じじゃないかな」というもの。挿絵も無夜のイメージではそんな感じ。
 いかがわしさが見世物小屋風。無夜が気に入った『鬼子血飲児数え歌』なんて二十年前の紙芝居みたいじゃないですか。
 で、
 表題無視して『鬼子血飲児数え歌』の内容説明。
 異常な近親相姦をしているとある旧家。
 どれぐらい異常かというと、ばあちゃんがいます。息子との間に孫息子を二人作りました。が、あまり出来がよくないので、孫と間に作った子供を妊娠中です……。すげー(感歎)。じいちゃんが、っていうのならわりかし見かける話ですけどねえ。
 後継ぎ息子(孫息子)が女装して男と情事に耽るよーになるのは無理ないかな。こんな母兼祖母がいたんじゃ。相手は比較的まとも。血族じゃないから。ただし、年食ったおっさんで、彼を「嬢様」とか呼ぶ。

 紙芝居みたいだと思ったのはあたりで、作者は演劇界の異才らしい。1988年に別の出版社から出ているというから、やっぱりねと思った。
 ついで時たま日本語がおかしいです。でも許してあげましょう。彼は演劇界の異才なんですから。小説家じゃないと思えば許容範囲です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ホラー
感想投稿日 : 2011年5月25日
読了日 : 2011年5月25日
本棚登録日 : 2011年5月25日

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