ネズミ

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本棚登録 : 3
レビュー : 1
制作 : Miguel Delibes  喜多 延鷹 
reikofさん スペイン文学   読み終わった 

「マリオとの5時間」とは全く別の風合いの作品。

1950年代ころと思われるカスティーリャの寒村で暮らすネズミ捕り(売るのではなく、食用!)父子、特に聡明な息子ニーニを中心に農村の一年を描く。聖人暦をカレンダー代わりに雨、風、雪、降霜の予測、種まき、刈り取り、脱穀、渡り鳥の渡来などのエピソードをつないで当時のカスティーリャの厳しい自然の中で暮らす農村の姿を淡々と語っている。

作者デリーベスの意図は検閲批判にあったー当時のフランコ政権は「貧しいスペインの農村の姿」を報道するのを許さなかったーが、その目的以上に文学の「力」を感じさせる作品。

ところで注釈の鳥の説明が結構詳しいんですが、訳者さんは野鳥好きなのかな?普通オナガの説明に「飛ぶさまはエレガントだが、カラスの仲間で鳴き声が悪い」とは書かないと思う(笑)。

レビュー投稿日
2012年10月13日
読了日
2012年10月12日
本棚登録日
2012年10月12日
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