マリオとの五時間

  • 彩流社 (2004年7月1日発売)
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本棚登録 : 5
感想 : 2
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大学(?)教授の夫が心臓まひで突然死んでしまった。約30年にわたる結婚生活の間心を通わすことのなかった妻が夫の遺骸に向かって思いのたけをぶちまける5時間を描く。

時間系列の順序関係なく奥さんの愚痴が延々と続く。はっきり言って途中で投げ出したくなる度90%。でもがまんして(笑)読み続けていると2人と2人の家族、友人達の間に起きた様々な出来事があぶり出しの様に浮き上がってくる。
そして妻の典型的な保守的なスペインの中流層の考え方といわゆる共和派(夫)の思想の齟齬を埋められず終わった2人の生活が浮き上がってくるんだけど、これってちょっとだけ身につまされるようなそうでないような(苦笑)。

スペインの国民的作家の作品だけど、スペインの近・現代史を知らないと苦しい気がした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: スペイン文学
感想投稿日 : 2012年10月9日
読了日 : 2012年10月8日
本棚登録日 : 2012年10月8日

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