メディアの権力 4 (朝日文庫 は 18-7)

  • 朝日新聞出版 (1999年10月1日発売)
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感想 : 2

1999年(底本1983年。原本1979年)刊。全4巻中の最終巻。

 全般に亘りウォーターゲート事件。そしてニクソン大統領のこれへの対応に終始する最終巻。
 なお、ウォーターゲート事件の内実よりは、これを巡る報道機関各社のスクープ・取材合戦とその内幕が中心に据えられる。

 一般にアメリカ戦後政治史の多くがマスコミとの関係で語られる。これはマスコミの報道が選挙結果や世論形成に多大な影響をもたらしてきたからだが、その事実を、具体的な事象、事件、報道内容と、報道機関で働く人々の動きを丹念に追うことで結実させた逸品である。
 こうである故に、本シリーズが多くの人々に長く読まれているのかと感じさせられた読後感。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2016年12月12日
読了日 : 2016年12月12日
本棚登録日 : 2016年12月12日

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