死刑執行人の苦悩 (角川文庫)

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感想 : 31

1993年(底本88年)刊行。死刑執行に携わる刑務官の実情をレポートしたもの。確かに、執行の実情、執行の過程、執行されて死に至る囚人の模様、遺体の措置等知られていないことが多い。この点、佐木隆三があとがきで言うように、これらの事実を正視すべきは言うまでもない。死刑廃止・存置については難しい問題を孕み(人間のする裁判には誤判の恐れがあるなど。死を目の前にしなければ人間性回復が望めない?)、簡単に結論が出せないでいるが、その結論いかんを問わず、これらの事実に目を向けるナイーブな目線は保ちたい。
「トロッコのジレンマ」には苦悩することなくとも、自ら手を下す「陸橋のジレンマ」には、感情的な忌避を生じる率が高い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2017年1月17日
読了日 : 2017年1月17日
本棚登録日 : 2017年1月17日

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