読了。戦後直後の軍人不正行為の暴露記事・臨時軍事費の批判記事だけが面白い。著者が正確な情報を持ち得なかったとはいえ、例えば、ミッドウェー海戦が大本営発表とは異なり、重大な結果だったという程度のことは知っていたのであるから、様々なことを類推しえたであろう。となれば、少なくとも、自身は無知であるとの自覚は持つべきだし、無知である以上は、せめて言論にて戦争には加担できないという自制が求められるのではないか。しかるに、無知であることを錦の御旗に、他者に舌鋒鋭く批判を向けても、天に唾するものではないか。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日記
- 感想投稿日 : 2017年1月14日
- 読了日 : 2017年1月14日
- 本棚登録日 : 2017年1月14日
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