古代から現代までの大阪を多様な様相から解析しようとする書だが、ソースがほとんどないので、放談、良く言ってエッセイの類。◇ただし、興味深い指摘も幾つか散見。例えば、墓場と悪所・岡場所との一致(例は谷九周辺か)、四天王寺は元々玉造・森ノ宮にあったが現在地に移築。物部守屋の鎮魂地として設立されたが、いわゆる同人の怨霊的影響により移築がなされた。通天閣に鎮座するビリケンは米国人のデザイン着想による。猪飼野の原住は韓国人ではなく、むしろ九州南部の隼人。岸和田型だんじりは海民由来で、捕鯨の様子を模倣したもの。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2017年1月21日
- 読了日 : 2017年1月21日
- 本棚登録日 : 2017年1月21日
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