道長と宮廷社会 (日本の歴史)

著者 :
  • 講談社 (2001年4月6日発売)
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本棚登録 : 72
感想 : 5

藤原道長期を中心に、摂関政治における官僚制度、地方制度、徴税制度から文化の側面まで網羅的に解説したもの。個人的には、摂関政治における官僚制度・徴税制度はほぼ初見であり、有益であった。当たり前のことだが、摂関期においても徴税制度など政治は機能していなければならないのであり、源氏物語や伊勢物語にあるようなきらびやかな男女関係等の文化面に止まるものではない。が、ともすれば、そのような文化面に光が当たる中、本書のような地道な制度分析は意味があり、研究者でない者にも読みやすい点でも意義深い書籍と思える。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2017年1月14日
読了日 : 2017年1月14日
本棚登録日 : 2017年1月14日

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