少年の精神的再生と成長が、早くして逝ってしまった少女により生み出された。こういう、どうしても重苦しくなる本編を考えると、彼ら彼女らの幼年期を描くのは「あり」なのだろうなと感じる。
そんな本短編集は、結末を考えると物悲しくもあるが、微笑ましくもある。
そして、この短編集を見ると、物語の構造上、本音が隠されていて、それゆえ心象風景はそれほど描かれなかったものの、宮園かをりの青春記が本作の肝だったのだな、という思いを強くしたところ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
マンガ
- 感想投稿日 : 2016年12月15日
- 読了日 : 2016年12月15日
- 本棚登録日 : 2016年12月15日
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