蒼路の旅人 (新潮文庫)

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本棚登録 : 3619
レビュー : 364
著者 :
reinouさん 小説   読み終わった 

 本巻で描かれる状況は、確かに、嵐の前触れ、あるいは物語の序というべき立ち位置だが、チャグムが王となる上では避けて通れない試練である。
 バルサらとの生活と体験が生み出したチャグムの人柄は、周囲に暖かなものを生み出すが、それだけで為政者が務まるわけではない。試練の中において、この厳然たる事実に立ちすくみながらも、チャグムは理想の実現と、民の未来とを賭けて挑戦の決断を下す。弱国が強国に強かに対抗する道を辿らんがために…。
 そしてジンのいぶし銀が光る本巻は、紛うことなき面白い小説だと、一言で言い表せよう。

レビュー投稿日
2016年12月10日
読了日
2016年12月10日
本棚登録日
2016年12月10日
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