1987年(底本1984年)刊。
時は江戸の元禄時代。武士階級にも律儀・堅物な人物はおり、27年もの長期間日記を書き続け、保存。
表題は「鸚鵡籠中記」、著者は朝日文左衛門。
この記述は、一般武士の日常生活と生涯記。細かいところなら、自らの結婚披露での献立や、正妻のヒステリーや嫉妬深さに辟易する様などがあるが、博打や愛欲に零落する同僚、生類憐み令の同時代評といった元禄の世相がビビッド。
江戸武士の生き様に関心があれば、一読の価値あり。個人的には、時代は違ったはずだが、必殺の中村主水を想起してしまつた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2016年12月31日
- 読了日 : 2016年12月31日
- 本棚登録日 : 2016年12月31日
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