1982年刊行。著者は国立民族学博物館教授。
日本文化、特に稲作など農耕の起源・源流を雲南などの照葉樹林地帯と見て、照葉樹林地帯の農耕、その日本への伝搬を解説する。
今となっては、日本の稲作源流は長江中流域(中国考古学の進展で遺跡が発掘されている)と考えられるが、それを別にしても、東南アジアの民俗史という観点からだけでも面白い。特に、東、東南アジアの農耕起源に関するイモ、雑穀、そして焼畑の意味を考える上でも有益な一書である。
すなわち、日本農耕ではなく、もう少し広い意味での農耕史に関わる一書と言えそう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2017年1月7日
- 読了日 : 2017年1月7日
- 本棚登録日 : 2017年1月7日
みんなの感想をみる