2006年(底本2003年)刊行。よくぞこれだけ多くの「悪女」を集めたものだ。男を誘惑なんて生易しいものはなく、エロ・グロ・他の女への嫉妬や罠への陥穽・権力や支配への渇望・酒池肉林・暴力と嗜虐・男や宝飾品への欲望・背徳・裏切り、これらあらゆる本能が凝縮。世界中(といっても西洋、特にフランスが多いが…)の、あらゆる時代(中世が多い)から蒐集した選りすぐりの女性たちとはいえ、本書収録事案は目を覆いたくなるような残虐な内容。ただ、知識の羅列になりがちな世界史をこういう切り口で学ぶと、逆にイメージ喚起に寄与。
あるいは、人名・事件名の記憶の一助になりそう。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2017年1月21日
- 読了日 : 2017年1月21日
- 本棚登録日 : 2017年1月21日
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