彼女たちの売春(ワリキリ) 社会からの斥力、出会い系の引力

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レビュー : 42
著者 :
reinouさん ノンフィクション   読み終わった 

2012年刊。出会い系サイトから判明するデータの分析から出発し、同サイトや出会い系喫茶に集う女性に試みたインタビューを交え実情を検証。貧困、格差、社会的セーフティーネットの不在、シングルマザー、DV、児童虐待とその世代間連鎖、そしてその複合が背景にある点は、AV女優、古典的風俗系と同様か。ただ、一部に存在する、非貧困かつ格差・落差型成り上がり系女性が異質かも。自由が効く分、きちんとした自己管理が必要だから、そのような成り上がり系女性の受け皿となっているというが、自由は堕落と紙一重かも、との疑問もある。
他方、類書には珍しく男性側の意向もわずかだが言及。また、出会い系喫茶の創発者の意思にも言及している。売春する側のリサーチは興味本位のものも含め、それなりに出ているが、買春側のそれは皆無に等しい。もう買春側のリサーチ・統計データも必要な時期に来ていると思われる。性衝動が抑制できないといったステレオタイプ的要因が、その一つだけで現状が生じているというような単純な発想では、問題の縮減・消滅には到らないだろう。

レビュー投稿日
2017年1月20日
読了日
2017年1月20日
本棚登録日
2017年1月20日
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