公安調査庁がCIAに委託している情報分析研修の記録と公安調査庁とCIAを中核とする外国情報機関の関係について解説したもの。元来は破防法適用対象を調査することを目的としていた公安調査庁が、左翼の退潮に伴い、情報機関としての役割を強めようとするプロセスが理解できる。ただし、本書は、公安調査庁の情報機関としての問題性も、同庁の内部者の視点から詳しく説明されている。とりわけ、世界のそれと肩を並べる情報機関を目指すのであれば、「守秘」(本書に言う「保秘」)の重要性をより一層噛みしめてほしいところだ。
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カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2017年1月14日
- 読了日 : 2017年1月14日
- 本棚登録日 : 2017年1月14日
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