家族を「する」家―「幸せそうに見える家」と「幸せな家」

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  • プレジデント社
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感想 : 9

2000年刊行。

 現代社会において、家族はそこにあるものではない。まして、家族に自然となっていくものでもない。
 家族とは、その構成員が、「(不断に)するもの」なのだ。

 ところが、現代日本では、その家族を「する」ことすら解体しているのではないか?。

 この疑念に対し、現代日本住居の間取り、玩具(特にリカちゃんハウス)、食卓の風景などから解読する。
 確かに、実証分析とは程遠い叙述なのだが、その記述内容は、不思議なほど実感にそぐう。
 本書の読後感は、良い意味での気色の悪さである。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2017年1月5日
読了日 : 2017年1月5日
本棚登録日 : 2017年1月5日

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