ネタバレ これまでの小括ともいうべき三巻。すなわち、それは始まりの終わりでもある。もともと、悪意のための悪意、そしてその帰結が思考での闘争ではなく、全編バイオレンスとなる物語は余り好みではないんだけれど…。そういう匂いをプンプンさせながら、ところが、本作は、そもそも悪意は悪意だけで伝染するわけではない。悪意がそれ以外の善意によって覆滅することもある。こういう展開で〆ていくのは安堵というカタルシスが優先されたからに他ならない。この物語の構図は良としたいところ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2017年1月24日
- 読了日 : 2017年1月24日
- 本棚登録日 : 2017年1月24日
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