魔術師 異形アンソロジータロット・ボックス II (角川ホラー文庫)

  • 角川書店 (2001年1月12日発売)
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感想 : 5
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童話の魔法使いは大抵悪役(しかも老婆)、子供の頃放送していたTVアニメに登場する魔法使いは殆どが少女、ということで、ともすると「魔法使い=魔女」というイメージに偏りがちだが、この「魔術師」テーマのアンソロジーに登場するのは、何故か男性ばかり。

当書はシリーズの2冊目。タロット・カードに従うなら少なくとも十数冊が出るのでしょう。全て過去に書かれた作品なので、数篇ほど既読作品もあった。角川ホラー文庫で、井上雅彦氏の編纂ってことで買ってはみたものの……他のレーベルで出していたらホラーとは思わないかも。ホラーというよりは「奇妙な味わい」のアンソロジーと言った方がしっくり来るか。

凶々しい魔法使いや魔術の怖さよりも、どことなく彼ら(奇術師なども含めて)の悲哀のようなものが色濃く描かれているようにも思えた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 国内ホラー/怪奇幻想
感想投稿日 : 2012年3月14日
読了日 : 2001年1月27日
本棚登録日 : 2012年3月14日

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