メガロドン (角川文庫)

  • 角川書店
3.38
  • (0)
  • (4)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 13
感想 : 4
4

7千万年前、白亜紀後期。地上では恐竜がその権勢を揮い、そして海洋では体長20m、体重20tの巨大ザメ“カルチャロドン・メガロドン”が帝王として君臨していた。
そして現代……元深海探査艇の操縦士、現在は古生物学者のテイラーは、氷河期に絶滅したと思われていたこの凶悪な巨大ザメが今なお海洋のどこかで棲息している可能性があると発表した。友人タナカの依頼により、7年前の悪夢と決別すべく再び深海へ潜るテイラー。そこで目にしたのは、まぎれもない“メガロドン”の恐ろしい姿だった。

これも海洋+怪物ホラー。サメというとまさにあの海洋パニックの傑作映画を思い浮かべてしまうのだが、読んでいるうちにそんなことは頭から逃げていく。正直、メガロドンの方が余程恐ろしい。これはメガロドンの途轍もない力もあるが、以前は伝説的な深海探査艇の操縦士だったという主人公テイラーの設定から、海中でこの凶悪な海の帝王と対峙するようなシーンが多いからだろうか。船に乗っていて、見えない海中から襲われるのも怖いが、圧倒的に非力な海中で(例え潜水艇に乗っていても)バケモノと出会うというのもこれまた恐ろしい。(『ジョーズ』の原作者)ベンチリーの「ビースト」とは比べ物にならない。生物や機械等の設定、人物の描写も詳細かつ巧緻で、クライマックスの地獄絵図がこれまた物凄い。

実はこの作品、この数年前にハードカバーでの新刊時に読んでいたのだが、再読した今回の方が面白く感じた。ちなみにハードカバー時のタイトルは「MEG(メグ)」。……最初から「メガロドン」でよかったのに。女性の名前みたいじゃないかw

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海外ホラー/怪奇幻想
感想投稿日 : 2012年3月16日
読了日 : 2002年2月26日
本棚登録日 : 2010年4月14日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする