ラスト・ヴァンパイア (新潮文庫)

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感想 : 5
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前作から20年後(即ち現在)……ミリアムはニューヨークでも指折りの高級ナイトクラブの経営者となっていた。そして今、彼女は新たな伴侶―ひいては彼女に後一回だけ残された出産のチャンス―を求めるべく、タイで開催されるヴァンパイアの集会へと向っていた。しかし仲間は既に全滅させされ、人間が彼女たち“キーパー”(作中においてミリアムは自分たちの事を“キーパー”と呼称している)にとって脅威の存在となっていることを知って急遽パリへ向う―仲間に種族の危機を知らせるために。
一方、CIAの対ヴァンパイア捜査官のポールは、タイのヴァンパイアを殲滅したのも束の間、ICPOの捜査官が同様の手口で殺されていたことを知る。美貌の貴婦人に扮した女ヴァンパイアを追ってパリへ飛ぶポール達。彼らはフランス警察と協力し、パリのヴァンパイア毎彼女を葬ったかに思えたが……。

前作「薔薇の乾き」刊行から20年、物語の中でも同じ時間が過ぎていた。正式な続編ではあるが、やや前作との間で食い違う点(ミリアムの両親の死因等)もあるが、そこは目をつぶってもいいか。作品自体も前作とはうって変わり、人間対ヴァンパイアの戦闘シーンがふんだんに盛り込まれたアクション色の強いものになっている。また、太古から続く人間とヴァンパイアとの関係についても前作よりもはっきりと描かれている点などはなかなか面白い。
向こうではこれに続く第3部も刊行されているらしく(これを書き始めた時点で著者は3部構成に恐らくするつもりだったんだろう)、本作で明らかになったポールの意外な正体、ミリアムの腹中に宿った命等々、そちらへ興味をつなぐ感あり。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海外ホラー/怪奇幻想
感想投稿日 : 2010年4月14日
読了日 : 2010年4月14日
本棚登録日 : 2010年4月14日

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