深淵を歩くもの

  • 徳間書店 (2001年4月1日発売)
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本棚登録 : 31
感想 : 4
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「ウルトラマンティガ」等の特撮作品で脚本を担当し、「異形コレクション」等にはホラー短編を寄せていた著者の初の短編集。
最初は映像ディレクターとしてスタートしたということもあって、映像畑での活躍が長いことは今回の個々の作品にも反映されているように思えた。
「異形~」に収録されたものや、クトゥルー神話などバラエティに富んでいる。中でもオススメは冒頭の書き下ろし作品「Read Me!」。アパートの前の住人が、次に来る住人に対して宛てた手紙、という形式で書かれた作品だが、最後まで背筋にチリチリと厭な感覚が残る1本。

但し、これは作品内容とは関係ないんだが……なぜこのレーベル(徳間デュアル文庫)から発刊されたんだろう?ラノベのレーベルで版型が普通の文庫より一回り大きいし、おまけに表紙は可愛いイラストで、書店じゃジュニア向けの書棚にあるし……。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 国内ホラー/怪奇幻想
感想投稿日 : 2012年3月14日
読了日 : 2001年5月30日
本棚登録日 : 2010年4月15日

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