華竜の宮 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

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本棚登録 : 836
レビュー : 152
著者 :
制作 : 山本ゆり繪 
Saoriさん 2015年   読み終わった 

ホットプルームによる大規模な海面上昇後の地球が舞台。外洋公館に勤務する外交官・青澄はアシスタント知性体・マキと共に陸の国家連合、政府と海上民との対立を解消するべく多忙な日々を送っていた。

海上民の女性オサ・ツキソメとの会談をするも、政府官僚の思惑や国家連合の介入、他政府による海上民排除、さらには地球惑星科学的な大激変の予兆と人類存亡をかける極秘計画。青澄達は翻弄されながらも、日本政府、海上民、人類全体にとってより良い方向になるように奔走し交渉していく。

青澄公使や、前線に立ち海軍による海上民排除をさせないよう内側から動く海上警備隊のタイフォン上尉など、大きなものに巻かれず自分自身の信念に従って行動する生きざまが格好いい。そして青澄達外交官が行う交渉での駆け引き。真意の読み合いがスリルがあり面白い。人工知性体やネットワーク、遺伝子改変等も興味深く、科学技術の進歩で将来このような社会になりそうだなというのも感じた。

地球規模の異変や大量絶滅と科学技術、人間同士の駆け引き、海洋、アクションが織り込まれた緻密な構成で読みごたえがあり、非常に面白いSFだった。

レビュー投稿日
2015年3月4日
読了日
2015年3月4日
本棚登録日
2015年3月4日
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