「なりたい未来」を引き寄せる方法

著者 :
  • サンマーク出版 (2014年2月25日発売)
3.40
  • (4)
  • (8)
  • (7)
  • (6)
  • (0)
本棚登録 : 97
感想 : 12
3

石原加受子の本を、ここ最近で
しつこい怒りが消えてなくなる本
最近心が休まらないと思ったときに読む本
他人に流されない人ほど上手くいく
自己主張が楽にできる本
を読みました。

新しい本だから、総括かな?と思ったら、意外と一番古い「自己主張が楽にできる本」のほうが、具体的で、例もたくさんあり、時間がない人には「自己主張が楽にできる本」がいいかな。と思います。

でもまあ、本書の中にもあるように、焦って変えようとしても変わらない。
根本が理解できなければ。
という点では、石原加受子の本は「自分中心心理学」に基づいてるので、いっぱい読むのは勉強になると思います。



昨年、保険会社の派遣契約社員で働いていたときの話ですが、社員がする仕事を最低賃金のバイトが担うという、まあびっくりぽんな仕事をしてました。

入社して一週間で、私と一緒に仕事をしていた30代が「私には無理です」と退社…。
その時、私は教えてくれてる社員の人が「せっかく教えたのに」とぼやいた一言に乗り、「自分が辞めたら私に負担かかるとか思わないんですかね…」なんて言ってました。

一見、私も自分中心の発言みたいですが、実際は私もその30代の人と同じで「これは最低賃金のバイトの仕事じゃない。負担が大きすぎる」と思ってました。

30代の人は石原加受子が言うとおり、「自分中心」に考えて、とっとと辞めて新しい会社で生き生きと働いていました。

私は社会人一年目だったので、会社がどういうものかもわからないし、ゆとり世代なので「ゆとり」といわれるのも嫌でした。
なので、自分の気持ちを無視して働いていました。

すると、二か月後に「重大な問題が生じだから部署異動をお願いする」と、何箇所かの部署が異動になりました。

他のバイトも「こんな会社もうだめよ。異動になったら辞めましょ」と、一致団結してましたが、派遣元の上司は「みんなでやめましょ」という雰囲気を察し、これでは上司の上司に報告できない!とでも思ったのでしょう。社員試験の話を持ってきました。

私は前の年に就職に失敗して、親への負い目もあり、今後社員になるチャンスってそうないし…。大変だけどとりあえず今の仕事はできてるし…。と、社員試験を受けました。

その後…。
大変だけど処理できてる。と思っていたのは私だけだったようで。後戻し作業が大変という派遣先の上司から苦情があったそうです。
その場で確認できない保険会社の処理結果。
入社当初の「大変」を思って、他者中心をやめて、さっさと新しい会社見つけるとか、部署異動に乗るかしてれば、即日解雇には至らなかったと思うこのごろです。

辞める覚悟で社員試験を断って異動した同期は、異動先快適!と言ってました笑

派遣元も派遣元で「辞められたら上司に報告できない!」と思ってるわけですから、「部署異動を機にやめられては困る。じゃあ社員か辞めるかだったら今後再就職も大変だと考えて乗るだろう!」と考え、それでも断られたら「辞められるよりマシ」と考えて「じゃあ部署異動で…」となるのは至極当然のこと…。

こうやって、入社一週間でも「これは最低賃金のバイトの仕事じゃない!」と、周りに何言われようが「自分」が「働き続けれない」と思って辞めた30代の同期。

辞めるか正社員試験かを出されたとき、「自分」が「この部署は無理だから、正社員にはならない」と、辞める選択をして、部署異動になって快適に働いてる同期。

この二人とも、自分中心で選んだ結果、いい人生を送っています。

私と言えば、自分で「大変」と思いながら会社に縛られ、ゆとりに縛られ、挙句、上司に流され、即日解雇。

他者中心に人生を選択した結果、なーんにも得てない状態です。


旦那は同じところで働き続けるのが美学っぽいですが…。
辞めた後に私は痛感しました。
自分がちょっとでも「大変」とか「無理」って思ってるなら「仕事は楽しいだけじゃない」って追い込むんじゃなく、それを受け入れて、今後働いていったらどうなるか。を考えよう。と。

この契約社員の話は、社員にならなかったおかげで終わってます。
社員になってたらまだまだ苦しんでいたかもしれません。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 参考書、エッセイ
感想投稿日 : 2016年5月4日
読了日 : 2016年5月3日
本棚登録日 : 2016年5月4日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする