人質の朗読会 (中公文庫 お 51-6)

著者 :
  • 中央公論新社 (2014年2月22日発売)
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反政府ゲリラに拉致された人質が,拘束された中で語り合った8つの話をまとめたものだ.緊迫した状況下で,様々な年代の人が語り合うことは想像できないが,どの話もオチがあって面白かった.隣の娘さんがスープを作る「コンソメスープ名人」が少し不気味だが,詳細なレシピの記述が楽しめた.「B談話室」は幻のような女性に勧められて,危機言語で語り合うグループに突然参加することになった男が出てくるが,何故かほっとする感じだ.

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2016読破
感想投稿日 : 2016年8月13日
読了日 : 2016年8月13日
本棚登録日 : 2016年8月5日

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