東京オリンピック開催直前の横浜には駐留米軍の影響が色濃く,その中でソニー沢田とショーン坂口が葛藤する物語だが,ソニーは白人そのものの容姿,ショーンは日本人の風貌で対照的.若い女性が殺害された事件をめぐって警察官のソニーが捜査で米陸軍のショーンを尋ねる.白人の潜在的な黄色人種に対する蔑視の意識の中で,厚い壁を乗り越えるために苦労して,キャンベルとエイキンスに焦点を絞ってソニーとショーンが暗躍する.当時の状況が目に浮かぶ記述が楽しめた.
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2018読破
- 感想投稿日 : 2018年3月27日
- 読了日 : 2018年3月26日
- 本棚登録日 : 2018年3月15日
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