生は彼方に (ハヤカワepi文庫 ク 3-1)

  • 早川書房 (2001年7月15日発売)
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本棚登録 : 216
感想 : 19

クンデラ一流の、心の襞を大に小に描き上げる技術は細部にまで冴え渡っている。
その上でも、これは特に気に入った。母親の縛りつけの描写の生々しさ、女性たちとの関係、他人からのレッテルがあまりに力を持ちすぎること、若さと死と革命の結びつき、などなど。
また、この小説は部分同士に因果論的・写実的結びつきが見られるように思う。他の作品が目的論的・構成的な結びつきがされているのと比べて。それもまた気に入ったところ。
手元に置いておきたいような。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年12月24日
読了日 : 2012年12月23日
本棚登録日 : 2012年12月24日

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