インク壷

著者 :
  • 暮しの手帖社 (1988年11月1日発売)
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本棚登録 : 31
感想 : 1
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幼年期から半世紀の筆者の日常を
淡々と愛情深い目線で描いている
エッセイ。戦争を挟んで彼女が
体験した鮮明な記憶は
淘汰されでもした様に懐かしさに
溢れ満ちている。
やかん・ぼたん・ポケット・屋根など
独特の優しい眼差しが一枚の水彩画
の様に柔らかいトーンで風景を切り取ってゆく。
表題のインク壺が一番好きだ。
筆者は自分の文体は地味だと後書きで
語っているけれど、私には滋味深く
自分を持って生きて来た彼女の
生活する姿勢が素晴らしいと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年11月2日
読了日 : 2012年11月2日
本棚登録日 : 2012年10月28日

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