春になったら莓を摘みに (新潮文庫)

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本棚登録 : 3018
レビュー : 323
著者 :
riko0225さん エッセイ   読み終わった 

高校生の頃に「西の魔女が死んだ」を読んで、とても面白かった。
その後、「からくりからくさ」「りかさん」を読んだら、全然面白くなかった。
今読み直したら面白くなっているだろうか。

このエッセイはとても面白かった。
女性のエッセイは酒井順子、さくらももこくらいしか読んだことがない。
あとは雑誌にちょっと載っている「オシャレでしょ」系とか「スノッブでしょ」系、「季節感に敏感でしょ」系とか。

女性のこんな知的なエッセイは始めて読んだ。
米原万里とちょっと似てるけれど、米原さんは大概どぎついことを言うが梨木さんはどぎついことは全く言わない。
常に極端にならないように生きていると言うか、絶対に他者を否定しないようにしているようだ。

一番最初の「ジョーのこと」なんて、くらたまのだめんずウォーカーに載っていても引けを取らないエピソードだと思うが、著者はジョーの選択を否定しない。
しかし、「カッコつけてないで止めてやれよ。馬鹿じゃないの?」とは思わされないように書かれているんだから、すごい。
悲劇と喜劇は紙一重と感じた。

解説にもあるように、外国の素敵な友人との交友なんて鼻につくに決まっているのに、気にならない。
下世話でないのに嫌味がない。

とても素敵な手元に置きたい本だった。

レビュー投稿日
2012年8月14日
読了日
2012年8月14日
本棚登録日
2012年8月14日
4
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