
面白かった。
様々な登場人物の目からつづられる摩訶不思議で不気味な物語。
仮面の主が妻と弟の恋に絶望して恨んで、、纐纈城にこもって人を殺しその血を絞って布を染め上げた理由は?
顔も知らない父母叔父を訪ねてはるばるやって来たものの無実の罪を着せられて殺されかけた(一応)主人公、庄三郎の消息は?
この世で一番の極悪人の面を彫らないと俗世に帰れないと孤独で居続ける月子の運命やそうなった経緯、過去とは?
更にその月子を姉と慕い暮らし始めたもののこれからどうしようかと考えてて越後にいこうと決めた庄三郎の従兄弟の行方は?
色々と未解決で伏線が回収されないまま未完となっている作品。
それでもその世界観に引き込まれて最後まで一気に読んだ。面白かった。
- レビュー投稿日
- 2020年6月12日
- 読了日
- 2020年6月12日
- 本棚登録日
- 2020年6月12日
『神州纐纈城』のレビューへのコメント
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