
10年以上前の本だけれど、今でもタイムリーに話題に上る施設名がいくつも出てくる。
記述も非常に良くまとまっており、原子力発電とは何か、だけではなく、そもそもその前夜についても、簡潔ではあるけれどわかりやすくまとまっている。
おそらく、2012年現在の今から見た時に、「古い」という感じがするのは、例の福島原発の事故についての記述がないこと、だけだろうと思う。
(施設の稼働予定などを除けば)
細かな知識としてはともかくとして、この本からは個人的に二つ、感じるモノがあった。
一つは、原子力政策というのは、とてつもなくタームの長いものである、ということ。それは、10年前の最新知識が、現在でもほぼ通用する、という辺りに如実に表れている。
もう一つは、必ず人はミスを犯す、ということ。
- レビュー投稿日
- 2012年3月15日
- 読了日
- 2012年3月15日
- 本棚登録日
- 2012年3月15日
『日本の原子力施設全データ―どこに何があり、何をしているのか (ブルーバックス)』のレビューへのコメント
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