図書館で借りた本です。翻訳物だけど、ショートショートなら読みやすいかなと思って借りました。
個人的には、ショートショート=星新一で、高校時代、教科書で初めて星新一を読んで、その面白さに虜になり、一時期、よく読み漁っていたのを思い出しました。同じショートショートでも、阿刀田高は、ニヒルというか、厭味というか、うまく言えないけど、あまり好きになれませんでした。
で、これはどうだったかというと、うーん・・つまらなくはない、というか、どちらかというと、やっぱり面白いの域になると思う。なんだけど・・評価が難しい・・。哲学的な要素が結構入ってる印象だったから、ちょっと重い印象。加えて、理論立てて、計算して書いたっていう印象も。
星新一=(話が)軽い、分かりやすい、専門知識不要、勢いをつけてのどんでん返し
まさかの結末=(話が)重い、話によっては哲学的(専門知識もあり)、理論・計算詰めのどんでん返し
短縮して言うと、不特定多数を相手に、面白く書く星新一、専門知識をもつ頭の良い人向けに書いたE・W・ハイネ。といった感じでしょうか。
だから(?)薄いにも関わらず、読むのに時間がかかり、ちょっと分からない部分もあり、ところどころ躓きながら読んだので、素直に「あー面白かった」では終われないという・・。
この人の書き方が、上記の解釈で良いのか分からないけれど、少なくとも、あたしはそういう印象を持ったし、ショートショートを読む、というより、うーん、一種の授業のような・・ちょっと不思議な読後感をもった本書でした。(星新一みたいな要素もいくつかはありました)
- 感想投稿日 : 2017年8月1日
- 読了日 : 2017年7月21日
- 本棚登録日 : 2017年7月25日
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