チョコレートの町

3.55
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本棚登録 : 381
レビュー : 75
著者 :
rinさん  未設定  読み終わった 

タイニー・タイニー・ハッピーだったかな、確か。飛鳥井千砂さんの別の作品の後書きに、タイニー・タイニー・ハッピー、アシンメトリー、はるがいったら、は面白いけどそれ以外は少し停滞している。というようなことが書かれていたけど。
サムシングブルーも、学校のセンセイも、この作品も私はとても良い作品だと思う。そもそも後書きに、そんなネガティブ要素書いていいのか!ああ、なんか悔しい。
で、この作品。主人公、遼は勤めている不動産のひょんなトラブルから、しばらく地元で働くことに。
地方から東京へ行った自分。行かなかった元恋人。帰ってきた人。
地元勤務で共に働く田村くんや若槻さん。かつての級友、正志や清水くん。家族。兄の恋人。チョコレート工場勤務の高橋くん。人事部の吉村さん。
と、わらわら登場人物が出てくるのに、一人一人の個性がくっきりあるから混乱しない。それぞれのあたたかみがあちこちに見える。
カレーの染みを落としてくれるお母さん。ワンピースを羨ましがる兄の恋人。気まずい場面で渦中の人をお茶に誘う田村くん。
人柄の良さや、嫌な人かと思っていたら実はいい人だった、というようなことを描写するときのさりげない表現がとにかくうまい。
おすすめの一冊。

レビュー投稿日
2012年7月31日
読了日
2012年7月31日
本棚登録日
2012年7月31日
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