虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

著者 :
  • 早川書房 (2007年6月1日発売)
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本棚登録 : 871
感想 : 167
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アニメ化されるということと、夭折の伝説的作家として有名だったので、ようやく読んでみました。この人の頭の中身どうなってんだろ、というくらい濃い内容でした。SF、ミステリ、ホラー、軍事小説、そして青春と恋愛小説、色んなものがミックスされて知的な文法で編まれていました。
トレーサビリティの問題とかは、911以後というより311以後を予見しているような内容でした。安全のための履歴、でも人は自分の都合のいい履歴でしか物を見ていない、とか。
未来の世界が見えている作家さんだったのだなぁ、と圧倒されるデビュー作でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年12月25日
読了日 : 2014年12月25日
本棚登録日 : 2014年6月10日

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