人魚の嘆き・魔術師 (中公文庫 た 30-11)

著者 :
  • 中央公論新社 (1978年3月10日発売)
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本棚登録 : 764
感想 : 97

挿絵や表紙のイメージとは合わない作品が最近多いように感じる。個人的に漫画は好きだけど、その絵柄が表紙の作品は内容がどんなに真面目だったり、硬派だったとしても手に取れない。(ライトノベルならともかく)
読み進めてもその絵柄で頭の中をキャラクター達が動きまわってしまうい気が逸れてしまうからだ。

その点この表紙と合間合間の挿絵は作品を壊したりしない。むしろ美文調の作風を二人の絵師は生かすのだ。引き立て役に徹するのではなくなくてはならないものとしての存在感を見せつけてくる。

正直、上手く言葉にならない。難しいわけじゃないのだが、いざ感想を、と考えると途端に自分の拙い語彙では表現しきれずもどかしさに襲われてしまう。

ただ一つ、氏の作品を読めば日本語の語彙の豊富さ、美しさを再確認させてくれるとハッキリ言える。最近の小説も面白いが氏のような優美な日本語を巧みに扱える作家がすぐに出てこない。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 日本文学
感想投稿日 : 2018年9月14日
本棚登録日 : 2018年9月14日

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