中国茶好きの著者が自分はこんな風に中国茶を楽しんでいます!といった趣の本。現代となってはインターネットで情報が多く散見するが、90年台とかまだこんな感じだったなぁと妙に懐かしいつくりであった。
P.33
「特級」「極品」ですが、これはおわかりのとおり、ワインの等級表示と考えてもいいものです。ただ、どっちが上か、順番が今ひとつよくかりません。何人かのお茶の専門家に聞いても、ちょっとずつ違っていますが、どうやら、この説が一番多いようなのでそれを書いておきます。よいほうから「極品」「特級」「優品」「一級」の順です。
P.61
台湾・九壺堂茶荘
P.94(茶葉の形状によって選ぶ茶壷のいろいろ)
形から三種類に分類されます。「花壺」「筋壺」「光壺」
「花壺」は、いろいろの飾りがついたデコラティブなものです。「筋壺」は、縦に簡単な線ないし窪みが入ったものです。「光壺」は、何の装飾もないただのシンプルなもの。じつは、これが色を均一にしたり、形のズレ、がたつきをなくして作るのが一番むずかしく、高価になります。(中略)
大は、容量が二五〇CCないし三〇〇〜五〇〇CCぐらいのもの。装飾用で中国茶の実用には、今は使われません。
中は、一五〇〜二五〇CCないし三〇〇CCぐらいのもの、そして、小は六〇〜一五〇CCぐらいのもの。(中略)
茶葉が丸まっているようなものは、お湯を注ぐとじわじわ広がっていきます。丸く小さな茶壷が適します。烏龍茶などに、最適となります。
少なめに入れ、お湯を注いだとき葉が回転するような感じになって、葉のすべての要素を引き出すことが必要な茶壷には、中ぐらいの茶壷が適します。普洱茶などがこの対象になります。
茶葉が尖ってまっすぐなものがあります。広東省の青茶や台湾の「文山包種茶」などにみられるものです。これには少し平たい茶壷が必要になります。
P.151
緑茶 発酵度・無 香り・草、豆 代表的銘茶・龍井茶、碧螺春
白茶 発酵度・弱 香り・果物 代表的銘茶・白毫銀針、寿眉、白牡丹
黄茶 発酵度・弱/後 香り・果物 代表的銘茶 君山銀針、霍山黄芽
青茶 発酵度・半 香り・花、草、果物、実、木、薬、乳 代表的銘茶・烏龍茶 武夷岩茶、鉄観音、凍頂烏龍茶、文山包種茶、高山烏龍茶
紅茶 発酵度・全 香り・果物 代表的銘茶・祁門紅茶、滇紅
黒茶 発酵度・後 香り・薬、木 代表的銘茶・普洱茶、雲南沱茶、六堡茶
- 感想投稿日 : 2021年8月22日
- 読了日 : 2021年8月22日
- 本棚登録日 : 2021年8月22日
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