とても読みやすく、好みの文章だった。
裁判での通訳という仕事を通して、その実務の傍に常に潜むさまざまな自問や葛藤。著者の出自から来るものもあれば、日本の裁判制度に寄るものもある。法廷通訳の仕事に資格や試験が無いことも、著者の自問の要因の一つになっているのだろうなと思った。
必要とされているからとにかく目の前の職務を全うするまで、と割り切ることも、そのような自問を繰り返しながら責任を再確認していくことも、どちらも大事なのかもしれない。
プレッシャーに読んでいてこちらも息が詰まるほどの場面もあった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年3月7日
- 読了日 : 2021年3月7日
- 本棚登録日 : 2021年3月7日
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