年頃の少年少女が主人公な物語が多い中、30歳の女用心棒が主人公というこの斬新さ。読みながらふっと楽しく思い描ける世界観に生活や背景の描写、そしてそれぞれの大切な人に対する温かで、どこか切ない心情… バルサにおいてもチャグムにおいても、きっとこの旅は自分の止まってしまった時を進ませる、或いは当たり前だと思ってたものが実はそうではないと気付くための大切な旅だったと思います。「十二国記が好きならこれがオススメ!」と…太鼓判を押して教えてくれた友達に、心から御礼を言いたくなる一冊でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
新潮文庫
- 感想投稿日 : 2013年5月3日
- 読了日 : 2013年5月3日
- 本棚登録日 : 2013年5月3日
みんなの感想をみる