セイント・ビースト―起源 ORIGIN 限定版 (フィリア文庫 1)

著者 :
  • フロンティアワークス (2007年3月1日発売)
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本棚登録 : 40
感想 : 7
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小説セイント・ビースト第一巻。
ドラマCDでは省略されていた妖樹の話、
またクロノスに従えていた天使の虐殺を描き、
新たにルシファーやガブリエルが登場し、
ドラマCD2巻までの内容を収録している。

ドラマCDを全部聞いた上で、読んだのだけれど
ユダ視線とのことで、キャラクターの思いが分散する
ドラマCDとは違い、ユダの神に対する忠誠心の揺らぎや
苦悩が色濃く書かれている。
ゼウスはドラマCDよりも加筆されたエピソードのせいか
シリーズ後半の傲慢さになっている印象を受ける。
これから辛い未来が待ち受けているのを、
知っているけれど、せめて仲間とともに過ごす、
安らぎのひとときを少しでも描いてほしい。

ただ現行のドラマCDでキャラの顔を把握している分には
全く問題ないのだろうけど、初めて作品に触れる人は
最初に顔と紹介が掲載してあるとはいえ、
登場人物が多く把握しにくそうな気がする。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ラノベ
感想投稿日 : 2015年3月12日
読了日 : 2009年8月4日
本棚登録日 : 2009年8月4日

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