大内義弘 (中世武士選書)

著者 :
  • 戎光祥出版 (2013年1月10日発売)
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感想 : 2
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大内氏は、室町時代に興盛を極めた。
本書は大内義弘と足利義満との微妙な関係を描いている。
足利義満といえば、足利幕府の繁栄を築いた人物として知られているが、最初から権力を掌握していたわけではなく、徐々に礎を築いていったことが本書を読むとよくわかる。その過程で、力を持つ大内氏には過分な恩賞を与えるなどして、足利政権の基盤固めのために利用する。そして、権力が磐石なものとなると排斥に走る。
いつの時代も権力ってそんなものだ。
所詮、外様って利用されるだけ利用されて後は切り捨てられるんだよな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史
感想投稿日 : 2013年3月16日
読了日 : 2013年3月10日
本棚登録日 : 2013年3月10日

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