面白い。
簡潔で躍動的な文体は池波正太郎を思わせる。北方謙三はハードボイルドの人だってことくらいしか知らないし、過去にちょっとした散文を流し読みしたことしかなかった。もっと臭い文章を想像していたけど、これは良い。
次巻以降が楽しみ。

2015年12月23日

読書状況 読み終わった [2015年12月23日]
カテゴリ 小説・文学

醜とは何か。
本書はウンベルト・エーコが様々な観点から醜について論じている。論じているわけだが、多彩な絵画や写真、引用を用いているので、画集のようでもある。
印象としては、宗教的な醜(悪魔的、異教的)や病気、差別的なものなど、異なるものに対して醜と捉えるという視点で展開されているように感じる。それは、主に西洋的な感覚であって、東洋人的には、異質と感じる部分もある。

2015年12月13日

読書状況 読み終わった [2015年12月13日]
カテゴリ 学問・研究

歴史認識というのも何とも不思議な言葉である。
靖国参拝の問題というのは、歴史認識の議論でよく出てくるが、本書を読んで驚いたのは、中国はA級戦犯合祀について問題としていて、それがなければ靖国参拝は構わないという認識を持っていたということだ。
靖国参拝は戦没者慰霊なのに何が悪いのか、という主張は本質的にずれているということだ。それなら何でA級戦犯を合祀したのか、ということだが、そこがまさに歴史認識なのだと言わざるをえないわけだ。
しかし、歴史認識というならば、そもそも植民地主義の先駆者は誰なのか。まるで植民地支配をしていたのは日本だけみたいな歴史認識も意味がわからない。東南アジアで日本が戦った相手ってイギリスやオランダじゃなかったのか。あいつらはあそこで何やってたんだ。という歴史認識もあってしかるべきだと思う。
歴史認識ってほんと難しい。

2015年11月29日

読書状況 読み終わった [2015年11月29日]
カテゴリ 政治

結論の数ページだけ読めばよい。そんな内容でした。
金融の世界はもはやコンピューターによる取引に支配されている。そのコンピューターによる取引とは何なのか。それは数理的推論の世界である。それはそうだ。それでは、それがどんなものなのかというのを詳述しているわけですが、まぁなんていうかそれでどんなアルゴリズムが実践として使われているのかって話ではない。理論の話であって実践の話ではない。
本書を読もうと思った動機としては、コンピューターによる推論のアルゴリズムが具体的にどんなものなのか、ということなので、そういう意味ではちょっと物足りなかった。

2015年11月22日

読書状況 読み終わった [2015年11月22日]
カテゴリ コンピュータ

この本の趣旨は「ウィトゲンシュタインとオースティンという20世紀のヨーロッパを代表する二人の大哲学者そしてナーガールジュナという古代インドの巨人の肩に乗って、般若心経を読み解こうとする試み」とのこと。
一見、非常に難解な展開が予想されるのだが、かなり平易に論旨は展開されていく。結論もシンプルだ。
ただ、読後感としては物足りない。余りに簡潔にまとまり過ぎているから。般若心経の論旨が簡潔なのだといえばそれまでではあるが。

2015年11月14日

読書状況 読み終わった [2015年11月14日]
カテゴリ 思想

般若心経と金剛経の対訳と解題。解題が興味深い。般若心経のサンスクリット写本は日本の法隆寺にしか現存していないというのでまず驚いた。
しかし、サンスクリットを漢語に訳してそれを更に日本語に訳してお経として読んでいるのだから何とも不思議な話だ。日本人の外国文化の吸収の仕方ってほんと不思議。

2015年11月14日

読書状況 読み終わった [2015年11月14日]
カテゴリ 思想

これは久々にいい本を読みました。
実は梅原猛の本って全然読んでなくてどんな人なのかもよく知らなかった。
草木国土悉皆成仏。これがキーワード。この世の生きとしいけるもの、草木は勿論のこと国土までが成仏できるのだ、という教え。
デカルト、ニーチェ、ハイデッカーの思想を解説しつつ、「これは西洋の哲学の流れ。そんで日本はそれを取り入れて近代化してきたけど、これからはそれを再考して新しい文明を興すよ」と結ぶ。
生まれ変わり。それは縄文時代からアイヌに伝わり、仏教と融合して、草木国土悉皆成仏という「日本文化」になる。人も動物も草木も国土までもが生まれ変わる。壮大な文化だ。

2013年6月30日

読書状況 読み終わった [2013年6月30日]
カテゴリ 思想

なんか後ろから読めって指示があったんだけど、それなら最初から順番変えておけばいいんじゃないの?
それはさておき、これはフルトヴェングラーを知るのにうってつけの本です。座談会は著名人たちが「いかに俺がフルトヴェングラー好きか」を表現していて面白い。
音楽論というより、思想的な立場の話などが多く、ナチスとの関係性などがよくわかるのであった。
こちとらカラヤン世代なので、フルトヴェングラーとかトスカニーニとか言われてもピンとこないんですけどね。

2013年6月16日

読書状況 読み終わった [2013年6月16日]
カテゴリ 音楽

読んでて何か少し偏向というか、一面的な印象を受けた。
韓国では国家レベルで「売り込み」をしていることや、国際的な営業を行っていることや、日本企業の不振についての分析は確かにその通りといったところだが、かなり単純化されている。
かつての日本がそうだったように、先進国の技術を吸収してマネをしてより安く優れた製品を生み出し、シェアを拡大しているが、真価が問われるのはそこから先ではなかろうか。

2013年6月5日

読書状況 読み終わった [2013年6月5日]
カテゴリ ビジネス・経済

ピアノという楽器は、最初から現代のようなものとして存在していたわけではない。もともとはピアノは「改良されたチェンバロ」だったりして、今ほどでかい音が出たわけでもない。
よって、オーケストラの構成も昔は今より小ぶりだったりした。
ということを知ると、ピアノ協奏曲といっても昔と今とではだいぶ違ったものなんだなと、ちょっと違った視点でみることができる。
これはピアノ協奏曲に限ったことではなく、クラシック音楽全般に言えることなんだけどね。

2013年6月2日

読書状況 読み終わった [2013年6月2日]
カテゴリ 音楽

石原莞爾という人を少々誤解していたようだ。
本書を読むと至極まっとうな正論を主張している人だ。あの時代にこんなことを言っていたとはにわかに信じられないくらいだ。今時の自称右翼の人たちに読んで欲しいと思った。
日本が負けたのは民主主義でなかったからだと述べている。そして敗戦後は国防にお金をかけなくてよいのですぐに復興できると言っている。全くその通り時代は流れた。
ペリーが戦犯だと言っている。日本はペリーに開国を迫られ、開国してみたら列強は酷い侵略主義者たちで、その真似をしたら戦犯扱いされた。それはその通りだ。それで侵略が正当化されるわけではないが、アメリカに日本を裁く権利などないだろう。また、原爆を投下し空襲で非戦闘員の大量虐殺をしたトルーマンも戦犯だというが、それもまたその通りだ。
また、東條とは違って戦域の拡大は望まず、現実的な線での東亜の平和というのを望んでいた節がある。満州なんてカオスな状況だったから、何が正しい選択だったかなんて誰にも言えないと思うが、それなりに現実的な道を考えていたようだ。
もし東條ではなく石原が軍または政治の中核にいたら、日本のみならず世界の歴史は大きく変わっていたかもしれない。アジア地域は緩やかな独立の道を進んだかもしれないし、朝鮮戦争もなかったかもしれない。中国の進む道ももっと違ったかもしれない。歴史のifの話だが。

2013年6月2日

読書状況 読み終わった [2013年6月2日]
カテゴリ 歴史

とても80年代。素晴らしく80年代。
昔「Thunder in the east」を聴いた時はいまいちのれなくて、それ以降はLOUDNESSは全然聴いてなかったんだけど、これはいい。歳とったせいかすんなりはまれた。
聴いててなんかに似てるなーと思ったら、これはCRIMSON GLORYですな。二井原氏のVo.ってMIDNIGHTみたいなんだな。どっちが先か知らんけど。
タッカンのGもキラキラしててよい。これは世界に通用するわけだ。当時の80年代洋物メタルと比べてなんら遜色なし。むしろレベルは高い。いやぁこれはいいものを聴いた。

2013年5月26日

読書状況 聴き終わった [2013年5月26日]
カテゴリ 音楽
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モーツァルト旅紀行といったところか。
モーツァルトの住んでいたところを探訪とか、肖像画の紹介とか。普通の伝記のようなものとは少し趣向が変わっていてそれはそれで面白い。
小林秀雄のモーツァルト評論に江藤淳が批判してたなんて知らなかったなぁ。ふーん。

2013年5月26日

読書状況 読み終わった [2013年5月26日]
カテゴリ 音楽

これはもっと前に読んでおけばよかった。
1950年代に書かれたようだが、おそらく当時と今とでは時代性が多いに違うのだろう。その辺りは奥野健男氏の解説が時代の変化をよくとらえていてわかりやすい。特に発表当時は絶賛していた三島が後に否定的になったというのは納得。
しかし、この強烈な人種差別的な内容がよく出版されたものだと感心する。黄色人種が黄色人種差別を書いているからまだ許されるのだろう。そして、何となく「たぶん白人って世界をこう見てるんだろうな」って思えてしまう。いや本当にそうかもしれないけど。
ふと倉橋由美子の「アマノン国往還記」を想い出したりしたけど、「アマノン〜」はエンターテイメントでありアイロニーがあり、「往還記」なので戻ってくるのだが、本作は救いもないしブラックだし果たして戻ってくるかもよくわからない(未完だし)。
これを白人、黒人が読んだらどう思うか、また最近の自尊心の肥大化した日本人が読んでどう思うかは興味深い。

2013年5月25日

読書状況 読み終わった [2013年5月25日]
カテゴリ 小説・文学
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まるで今の金融緩和政策を予見していたかのような本。
為替相場の固定と変動の違いは何なのか。ニクソンショックとは何だったのか。ヨーロッパがユーロといういうなればヨーロッパ限定の固定相場制をとったということが何を意味するのか。
つまり、ユーロはEU内の固定相場制をとったことによって、各国独自の金融緩和といった金融政策を打てなくなった。そして、そのことによってギリシャ危機などが起こっても効果的な措置がとれないでいるという。
翻って、日本の状況をみてみると、金融緩和政策を打つことができる。だから日本がギリシャになることはない。金融緩和すればいい、というお話。そして、今の金融緩和に伴う円安・株高である。
ユーロのこともよくわかるし、ギリシャ危機もわかるし、日本の金融緩和政策のこともわかる。

2013年5月22日

読書状況 読み終わった [2013年5月22日]
カテゴリ ビジネス・経済

もっとどしゃめしゃハードコアだと思って聴いてみたらなんだか結構タイトできっちりしてて驚いた。
なんかパンキッシュなバンドなのだと勝手に想像していたけど、どちらかというとANTHRAX辺りに近いメタリックなバンドなのかもしれない。ANTHRAXがメタリックかどうかも議論の余地はあるけど。
途中なんか「おっさん!おっさん!」云ってる曲あったけど、なんだったんだろうなぁ。空耳かしら。

2013年5月20日

読書状況 聴き終わった [2013年5月20日]
カテゴリ 音楽
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今回は人情特集ってことですが、どうもいまいち響きませんでした。
なんか年取って物忘れ激しくなるって話が面白かった。

2013年5月19日

読書状況 読み終わった [2013年5月19日]
カテゴリ 雑誌

遥か昔に観たけど、久々に観たくなって図書館で借りてきた。
モーツァルトの人生をサリエリ視点で描くというもので、この映画のおかげでサリエリの知名度はあがったけど、きっとこんな悪人ではなかっただろうからちょっと可哀想ではある。
冒頭で、サリエリがモーツァルトと父親のレオポルトの父子関係を羨む辺りは少し意外でもあり、モーツァルト一家の英才教育の有り様を巧く表現しているなと思った。マリーアントワネットとのエピソードもさりげなく皇帝のセリフという形で登場させている。ついでにベートーヴェンとの邂逅エピソードなんかも加えて欲しかった。
演出としては、余り時代考証にこだわらずに現代風にアレンジしているという印象。でも、あの時代も相当退廃的だったから、意外とこんなものだったのかもしれないが。
初めてみた時はよくわからない箇所もあったけど、ある程度モーツァルトの自伝的なことも知った上で見ると、すんなりと理解できて面白い。もう少し父子関係の濃厚さとコンスタンツェの悪妻さ(なんかいい奥さん風だった)、サリエリの怨恨っぷりを強調してもよかったのかなとは思う。
良くも悪くもモーツァルトのイメージを決定づけてしまっている映画だな。これに対するカウンター的な映画が作られると面白いのに。

2013年5月19日

読書状況 観終わった [2013年5月19日]
カテゴリ 映画
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これまた主人公が駄目人間である。
ヘロイン中毒である。そして何度もやめようと思ってやっぱりやめられない。ヘロインってほんと怖いですね。まさに人間やめますかの世界である。
中盤「あれ更生したのかな」と思わせておいてやっぱり駄目である。悪友ってほんと怖いですね。変なのとつるむとほんと人生駄目になるってのの典型と言わざるを得ない。
後味は取り立てて悪くもないが、なんというか乾いた虚しい感慨というか。絶望もなければ救いもないって映画だ。ま、こうゆうのも結構嫌いではない。

2013年5月13日

読書状況 観終わった [2013年5月13日]
カテゴリ 映画
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こうゆう映画は好きだ。主人公が駄目人間ってところがいいのかも。
結婚1週間前の売れ無い俳優と離婚2年目未練タラタラ小説家志望の中学教師が、カルフォルニアにワイン試飲の旅に出て旅先でいろいろあって的な話。ロードムービーっていうの?こないだ観たマイ・リトル・サンシャインなんかも面白かったけど、トンデモ旅行映画っていいかもね。
で、ラストなんだがこうゆう終わり方って凄い吃驚だわ。それ反則だわ。それでいったいどうなったんだよ。

2013年5月13日

読書状況 観終わった [2013年5月13日]
カテゴリ 映画
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国際金融をわかりやすく新書にまとめている。これはよい。
外国為替の固定相場制と変動相場制って結局どっちがよいのかということが最後に結論として書かれている。変動相場制は期待したほどの効果はなかったかもしれないが、固定相場制に比べれば国際的な金融の変動に対して有効に機能したというのが筆者の結論。また、固定相場制だと自国の金融政策を有効に行うことができないということをわかりやすく説明していて、ははぁなるほどと思った。
とはいえ、変動相場制も各国の(特に強国の)恣意により、あるべき姿とは乖離しているようにも思え、なんとかならんもんかなと素人的には思う。

2013年5月12日

読書状況 読み終わった [2013年5月12日]
カテゴリ ビジネス・経済
  • Ou812

  • Van Halen
  • Warner Bros / Wea / 1988年5月23日発売
  • Amazon.co.jp / 音楽
  • 購入する

Oh! You ate one, too. Eat em all and Smile.
なんかサミー・ヘイガーが入ってもヴァン・ヘイレンはヴァン・ヘイレンってのが凄いところ。なんかサミーってこんなにデイヴ・リー・ロスみたいな声だったっけか。
最近すっかり歳をとって、こうゆう音楽も「まぁいいんじゃない?」と聴けるようになりました。
いやーエディってほんと凄いね。何ていうかテクニックとかってのより雰囲気というか何というか。
で、曲はというと特に突出して名曲ってのは見当たらない。1984なんかは凄いキャッチーで名曲揃っているんだが、このアルバムはまぁ平均的にいい感じではあるが。

2013年5月1日

読書状況 聴き終わった [2013年5月1日]
カテゴリ 音楽
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ほとんどモーツァルトの話。
ちょっと文体が軽いっすね。
敵の敵は味方って好きなのか頻繁に出てくる。
もう少しベートーヴェンの話も盛り込んで欲しかった。

2013年4月29日

読書状況 読み終わった [2013年4月29日]
カテゴリ 音楽

ちょっと分量少ないかなぁ。

2013年4月27日

読書状況 読み終わった [2013年4月27日]
カテゴリ 小説・文学
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