色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

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本棚登録 : 14041
レビュー : 2264
著者 :
rk25147さん  未設定  読み終わった 

しばらく勉強の為に読書から遠ざかっていたけれど、
やっぱり本っていいなぁ。

とても仲の良かった「アカ・アオ・クロ・シロ」と「つくる」。
とても調和した特別な関係だった彼らの中で、突然彼らから完全な拒否をされた「つくる」。

何をしたかも分からないまま突き放され、絶望の淵を彷徨った彼が、
16年の時を経て、その時の出来事に向き合う為の、心の巡礼の旅。
村上作品はノルウェイの森しか読んだことが無いけれど、似た雰囲気を感じる作品だった。

特別だと信じていた繋がりから、突然拒絶される。
その悲しみや嫉妬が響く。

読み進めるにつれ、彼らに何があったのか、
何故つくるは彼らから突き放されたのか、
その理由に目が離せなくなり、結局睡眠時間を削って思わずページを捲ってしまった。

彼らとの再会の中で、クロ(エリ)との会話が特に印象的。
素敵な言葉での励まし、救いに思わず涙が滲んだ。

少し複雑に組まれた文章に、読後は未だ消化不良。
また改めて読み解いてみようと思う。
つくるがわるいこびとに捕まりませんように、僕にはそう祈るしかない。


「僕らはあのころ何かを強く信じていたし、何かを強く信じることのできる自分を持っていた。
そんな思いがそのままどこかに虚しく消えてしまうことはない」

そんな言葉が心に強く残った。

レビュー投稿日
2013年8月22日
読了日
2013年8月21日
本棚登録日
2013年8月19日
6
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